新しい自転車へ――TARMAC SL9

先日の和歌山県への3日間の自転車旅。

この旅を最後に、今まで乗ってきたTARMAC SL8を降りようと決めていました。

約3年近く乗ったSL8。

思えば、本当にたくさんの場所を一緒に走りました。

長距離のツーリングから日々のトレーニングまで、いろいろな道を走り、大きな事故もなく、たくさんの楽しさを与えてくれた自転車です。

「この自転車で最後にどこへ行こうか」

そんな気持ちで走ったのが、今回の和歌山への3日間の旅でした。

そして、これでSL8との旅も一区切り。

次の自転車へ進むことにしました。

競技自転車歴35年

競技自転車に乗り始めて、もう35年くらいになるでしょうか。

これまで、ロードバイクを中心にいろいろなタイプの自転車に乗ってきました。

その時代、その時代で選んだ自転車には、それぞれ違った魅力がありました。

速さを追い求めた自転車。

ロングライドを楽しんだ自転車。

レースで結果を求めた自転車。

そして、仲間と一緒にたくさんの場所へ走りに行った自転車。

1台1台に、それぞれの思い出があります。

自転車を乗り換えるたびに前の自転車との思い出がなくなるわけではありません。

むしろ、長く乗ってきたからこそ、その自転車との時間は心の中にしっかり刻まれているように感じます。

そして、新しいTARMAC SL9へ

さて、今回選んだのはTARMAC SL9。

すでに発売前からいろいろな情報が出ていて、気になっていた方も多いと思います。

私自身も、

「SL8からどこまで変わったんだろう?」

というのが正直なところでした。

スペックや数字を見る限りでは、もちろん進化しています。

しかし、自転車は数字だけでは分かりません。

実際に乗ってみないと、本当の違いは分からない。

そう思っていました。

実際に2日間、約60km乗ってみて

そして実際にSL9に乗ることになりました。

まだ2日間、約60kmしか走っていません。

それでも、最初に感じた印象は……

「全く別物だ」

でした。

SL8も十分に速く、完成度の高い自転車でした。

だからこそ、SL9に乗り換えた時に、そこまで大きな違いを感じるとは正直思っていませんでした。

ところが、ペダルを踏み出した瞬間から、今まで乗っていたSL8とは違う感覚があります。

加速した時の反応。

バイクを倒し込んだ時の動き。

ペダルを踏み込んだ時に、自分の力がそのまま前へ進む感覚。

そして、スピードが乗った時の安心感。

まだ60kmしか走っていないので、これからもっと乗り込んでいけば印象はさらに変わってくると思います。

それでも、今の段階で一つだけ確信していることがあります。

これからが楽しみで仕方ない

おそらく、このSL9でこれから今までのベストタイムを更新していくことになるでしょう。

もちろん、自転車だけでタイムが速くなるわけではありません。

最後は自分自身の脚力です。

それでも、今まで以上に「もっと走ってみたい」と思わせてくれる。

そして、

「この自転車なら、まだまだ速くなれるんじゃないか」

そんな気持ちにさせてくれる自転車です。

スペシャライズドはSL9を「史上最速のロードバイク」と位置づけています。実際、SL9では空力性能だけでなく、ハンドリングやコンプライアンスまで含めて、実走での速さを追求した設計になっています。

でも、私にとって一番大切なのはスペック表の数字ではありません。

乗っていて楽しいか。

もっと走りたくなるか。

そして、

この自転車と一緒に、次はどこへ行こうと思えるか。

そこだと思っています。

SL8からSL9へ

約3年間、一緒に走ってくれたSL8。

本当にありがとう。

たくさんの道を走り、たくさんの思い出を作ることができました。

そしてこれからはSL9と、新しい時間を作っていきたいと思います。

レースなのか。

ロングライドなのか。

それとも、今まで走ったことのない場所への旅なのか。

まだ分かりません。

ただ一つ言えるのは、

これからきっとベストタイムを更新し、今まで以上に最高の自転車の楽しみを感じることができる。

そんな気しかしません。

35年近く自転車に乗ってきました。

それでも、新しい自転車に乗る瞬間はやっぱりワクワクします。

そして今、SL9に乗っている自分は――

「まだまだ自転車は楽しい」

そう感じています。

これから始まるSL9との時間が、今から楽しみです。