お客様の何人かにはお話させて頂いたのですが、『感覚』のとらえ方の話です。
人間には多く分けて2種類の感覚が有ります。
①表在感覚:ザラザラする、スベスベする、ツルツルする、といった表面の性状をとらえる感覚
②深部感覚:どのくらい曲がっているか、伸びているか、どの位置にあるか、どれくらい力を入れているかといった運動に関わる感覚
あなたはどちらを優位に捉えていますか?
どちらも重要な感覚ですが、運動が苦手な方は①が優位で、②が捉え辛い傾向が有ります。
スポーツではどの身体部位を、どの方向に、どれだけの量を、どれくらいの強さ・速さで動かすかという情報が重要だからです。
効率的なぺダリングでも、『踏む方向(なるべく接線方向)』『各関節を動かす量(股・膝・足関節運動でクランク長以上の脚の動きはロス)』『どれくらいのパワー』で回すかという点につきます。
日本人はヨーロッパの人に比べ、この『感覚』にたいしての認識が低い傾向が有ります。
日本の体育の授業(30歳代の私が学生の頃)は、体をただ動かす事をメインにしてできなければひたすら反復!!といった授業がほとんどでしたが、ヨーロッパでは自分の体と対話するような授業(運動してみてどう感じたか、どう自分の体を動かしたか)も同じだけの分量あります。
自分の体をどうすれば思うように動かせるか、といった事に重きが置かれています。
前職のリハの現場でも、日本人と海外の方の身体認識にはかなりの違いがありました。
現在の日本の体育は、私たちの頃と変わっているのでしょうか?
ママチャリ自転車は自然とのれてしまうが、ロードバイクはまた別の乗り方の学習が必要。
その乗り方を教えないまま売るのは如何なものか。。。
スポーツ自転車の普及が進まない背景にはこんな問題も潜んでいるのではないでしょうか。。。