工場からお店に出荷されてきたバイクは、およそ7割方組み立ててあります。 普通に考えれば残りの3割の作業を行えば「完成」ですが…
工場で7割を丁寧に組み立ててあるかというと、どうしても不完全な部分があるのは事実です。そこで当店では、全ての車種でその7割を細かく分解、チェックしていきます。そして残りの3割も、より丁寧に作業をしています。

今日はover-doでどのように新車を組み立てているか、ご紹介したいと思います。

1)バラし

まずはフレームから全てのパーツを外してまっさらの状態に。
※「ガラスの鎧」施工バイクはこの状態でコーティングをしていきます。

2)ホイールの振れ取り、センター出し

新品と言えども、多少振れは出ています。全車種きっちりと修正します


3)ヘッドのグリスアップ

出荷状態ではグリスがあまり塗られていない場合もあります。防水効果の高いグリスをたっぷり塗布しておきます。


4)BBのグリスアップ

ネジ式のBBはタッピングも行います。もちろんここにもグリスをたっぷりと。
※BB30等の圧入タイプはブレーキプロテクターを薄く塗って再圧入をしています。

 この後、ブレーキキャリパー、クランク、フロントディレイラーを取り付けます。


5)リアディレイラーハンガー修正

ここのネジがゆるんでいたり、ハンガーが曲がっていたりする事があります。(すでにバイクをお持ちの方も、時々チェックしてみて下さい) 増し締めチェックをして、専用工具で修正します。 リアディレイラーを取り付けたら次のステップへ。


6)ハンドル、レバー位置調整

専用器具を使ってレバーの向き、角度を合わせます。

ここも左右微妙にずれている事が多いです。しっかり左右対照に


7)シフト・ブレーキ調整

アウターケーブルの長さはそのままだと、びろーんと長過ぎてしまうので適切な長さにカット。
ハンドルに沿って動かないように、テープでしっかり巻いて固定します。
インナーケーブルにはケーブルに合ったグリスを塗布します。抵抗が減るのでブレーキの引きも軽くなり、変速もスムーズに動きます。

 シフトとブレーキはレバーを強く握って初期伸びを取ります、その後変速調整とブレーキの調整を行い、最終段階へ。


8)バーテープ巻き

簡単な作業のように思えるかもしれませんが、実は我々かなり気をつかいます。直接手で触れる部分ですし、1番目につきやすい場所です。隙間が無いか、左右対照に巻けているか、ゆるんでいないか…集中力をフルに使って巻いていきます。

9)仕上げ 

全体のネジの増し締めチェック、車体にキズが無いかチェック、お買い上げパーツのチェック、これらを複数のスタッフで行います。
そしてチェックを終え、問題が無い事を確認したら…ようやく「完成」です。

パッと見ではなにも変わって無いように見えるかもしれませんが、実はこれだけの工程を踏んでいます。
お客様の大事なお金でお買い上げ頂くバイクですから、価格以上の品質でお渡ししたいと考えています。